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改めてミドを観察してみると、独占欲や名誉欲が強い傾向にあるように考えられます。
7年前のミドは偉ぶることによって自身の権威や威厳を保っています。
自分より地位の高いデクの樹サマを自ら護衛したり、
サリアから引き受けた草かりやミドの家の掃除を子分にさせたり、
妖精を連れてない「半人前」を受け入れないのはそういうことです。
しかしリンクが旅立つことを皮切りに、
デクの樹様は亡くなり、サリアは集落から離れ、リンクは森を出て行ったため
良い意味でも悪い意味でも強い思いを抱いていた3人がミドのそばからいなくなります。
理想(名誉欲)と現実の食い違い、好きな子が嫌いな子を庇い続ける歯がゆさ、
何もできずにいる己の非力さを嘆くこともあったと想像できますが、
7年後、サリアの気持ちをキチンと受け止めそれをあれほど嫌っていたはずのリンクに
伝える約束をするほど彼は多くの葛藤を繰り返し思いつめてきたのだと思いました。
ミドがサリアに思いを伝えたかどうかはわかりませんが、
彼は自分の思いを誰かに伝えれるほど、成長したような、弱ったような、
そんな7年を過ごしてきたように思えてきます。
彼のその後の運命を辿ってみると、失ってしまった大切な3人との思い出(痕跡)が
唯一残っている故郷も、ハイラルと共に海の底に沈んでしまいます。
私利私欲のために横暴な振る舞いをした恥じらい、
理想と現実との食い違いにより味わう非力さ、
伝えたい思いを伝えることのできない歯がゆさ、
滅んでしまった、唯一残されていた大切な思い出が詰まった故郷。
彼がいつまで生きていたのかはわかりませんが、
彼の思いがそのまま海の底に沈んでしまったようで…。それがやはり悲しいです。